国道358号で大規模崩落 甲府・古関幅約80メートル、車両通過の直後に
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/03/11/3.html


国道358号斜面崩壊 斜面地形判読調査結果速報 (2008.03.12 13:30UPDate)
判読担当者:下河敏彦・稲垣秀輝
甲府市古関町の国道358号で10日夜、大規模な土砂崩落がありました。以前から斜面に亀裂が見つかるなど不安定化の兆し
があったとも報告されています。 崩壊発生地の周辺山地の地質は、御坂層群(新第三紀中新世初期から中期)のうち、玄武岩質
溶岩及び同質 火砕岩から構成される(土地分類基本調査)。
当社では、空中写真判読と既存の資料より、斜面崩壊につながる地形・地質的素因を調べました。概要を以下に示します。
<判読結果の概要>
・今回崩壊した斜面の上部には線上凹地が認めれられ、周辺の斜面は長期間にわたる重力変形を受けていた。
・崩壊地は河川の攻撃斜面に位置し、末端が不安定化していた。その周辺の斜面は、斜面の”はらみ”は認めら
れるものの、末端部は平坦な河岸段丘面(河床との比高からみて、最終氷期後半〜完新世段丘と考えられる)
に接しており、安定していたものと考えられる。
<今後にむけて>
今回の災害は、2007年1月30日に発生した奈良県の国道169号線の災害とよくにています。犠牲者がでなかったのは不幸中
の幸いというほかありません。不安定斜面の抽出はもとより、末端部の安定性、特に河川の攻撃斜面に位置するような斜面を
ピックアップする必要があるでしょう。
当社では、今後地質調査をもとに災害の素因を明らかにして、効果的な防災対策のあり方を検討する予定です。
空中写真判読結果概要
崩壊発生地