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平成21年7月 山口県防府市土石流災害 調査速報
 
 平成21年7月21日の梅雨前線による豪雨は、山口県や九州北部に大きな被害をもたらしました。このたび、土木学会斜面工学研究小委員会の活動の一環として、これらの土石流災害の実態や地形・地質的的背景を明らかにし、今後の防災に貢献するため、現地調査を行いました。今回の土砂災害で犠牲になられた方に謹んで哀悼の意を表します。また、現在もなお被災により不自由な生活を余儀なくされている方がおられます。1日も早い復興を祈念いたします。

写真-4 古い土石流堆積物と新しい土石流堆積物の堆砂断面
 現地では古い土石流堆積物も認められる。今回のような土石流が、過去も繰り返し発生
していることがわかる。

写真-5 トア(岩塔)
 山腹や尾根に多数のトア(岩塔)が存在し、
土石流堆積物に巻き込まれた。

写真-3 土石流の流下-堆積状況
 渓岸侵食が連続し、基盤が露出している。
1m以上の岩塊も認められる。

写真-2 土石流の発生源となった崩壊地
 上流域の標高350m付近の0次谷(集水性の凹地)で
発生した崩壊が、今回の土石流の発生源である。崩壊地
には、50〜60p程度のパイピングホールが認められた。

写真-1 特別養護老人ホームの被災状況の斜め写真 (アジア航測株式会社提供)

土石流は谷出口から扇状に氾濫した。老人ホーム周辺では土砂流となり、
真尾川に合流している。

国道262号線沿いの渓流に施工されてた砂防えん堤
が土石流を捕捉し、下流地域への被害を軽減した。

写真-6 土石流を捕捉した砂防えん堤