ネパールでの国際シンポジウムに参加しました。
○斜面災害
山地の多く、しかも現在も山地上昇し続けるネパールでは、日本と同様多くの斜面災害が発生しています。斜面災害は地すべり,岩石崩壊,崩壊,落石,侵食等日本の状況と同じです。したがって、我々の地盤技術は大いに役立つと思います。ただし、対策方法としては経済性が大きく関与しており、簡単な擁壁と植生工等費用のかからない応急対策程度のものがほとんどです。
私の今考えている植生に考慮した斜面安定手法は、ここでは大いに役立つ、あるいは将来の日本でも大いに役立つ予感がしました。写真1にシワリク層での崩壊例を示しました

写真1
○斜面災害
ネパールは図1に示したとおり、標高差が大きく気候が多様で、このため植物,動物の多様性が大きく、自然環境に恵まれた国といえます。しかし、発展途上国共通の問題として、都市での環境問題(大気汚染,水質汚濁)が深刻で下水道や上水道,ゴミ処理の不備も著しく、今後の大きな課題です。また、地方の開発に伴い、豊富な生態系が危機に瀕しているようにみえました。
写真2にはカトマンズ市内の下水の不備の状況,写真3には河川の汚濁状況,写真4にはゴミ処理の不備について示しました。ネパールの新聞紙上にもセメント工場の大気汚染の状況が載っていました。


写真2 写真3 写真4

稲垣 秀輝