| ○周年 | 災害名・イベント等 | 主な内容・被害 |
| 150 | 立山鳶崩れ | オランダ人技術者デ・レーケが『これは川ではない、滝だ』という言葉を残した、富山県の常願寺川の大土石流災害。土砂崩れダムが決壊し大きな被害を出した。理科年表や地理の教科書には、急流河川の日本代表として、河床縦断図が常に掲載される河川。 |
| 70 | 阪神大水害 | 都市水害の先駆けと言われ、土石流氾濫等による死者616名を出した。 谷崎潤一郎『細雪』、手塚治虫『アドルフに告ぐ』、妹尾河童『少年H』でもどりあげられた。 |
| 60 | 福井地震 | 戦後復興間もない福井市を直撃した都市直下型地震。死者・行方不明者 3,769名。この災害を契機に気象庁震度階7(激震)が設定された。 |
| 50 | 狩野川台風 | 横浜を中心に都市郊外の崖崩れ災害がクローズアップされた。死者・行方不明:1,269名。『宅地造成等規制法』『急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律』の契機となった。 |
| 30 | 宮城県沖地震 | 丘陵地の宅地造成が進んだ斜面都市の地震災害事例のさきがけ。 |
| 20 | 地球環境保全に 関する東京会議 |
地球温暖化、オゾン層破壊など、環境関連の国際会議が相次いで開催され、地球環境元年とよばれた。 |
防災といえば、ほぼ大地震がイメージされ、想定被害に壮絶な数字が並びます。また、環境に関しては「地球温暖化の防止のために」というフレーズとイメージだけが先行し、地球科学論、技術論の裏付けがどれだけあるか、疑問視されることも多い現状です。
私たち地質技術者は、徹底した現場の観察に基づき自然の力を考察することを繰り返してきています。まれに起こる大災害の現場と、いつもの風景がどのように関わってきたか、頭のなかでデザインし、そのデザインにかなった防災対策・環境保全策を考え続けることを生業としています。
デザインという言葉を使って思い出しましたが、環境アセスメントや都市計画、それに活かすためのGISの考え方を示した古典的名著として、イアン・L・マークハーグ『Design
with Nature』という本があります。森林植生や街並み、地形や地質の状況など、環境を構成する要素のうち地図に描ける要素を何層も重ねてみる手法の合理性、そして人間と自然との関係を生きることと死ぬこと、適合不適合のバランスのなかで、とらえるという東洋的な相生相克の哲学が述べられています。
『Design with Nature』は1969年に出版されました。まだGISなど可動できるコンピュータが世界にあったかどうかという時代です。にも拘わらず、現在もなお、レイヤー構造を基本とした考え方はGISの教科書であり、当社が進めている応用地生態学の基本であり続けています。そして、来年は『Design with Nature』出版から、40周年です。
稲垣 秀輝

今年2008年は、わたしたち技術者にとっては、防災・環境保全に関連する法律の契機や考え方の方向性に大きな影響を与えたいろんな○周年が重なっています。
無秩序な開発状況として示された図と、首都圏の開発状況

ところで、『Design with Nature』に無秩序な開発の事例が掲載されていましたが、なんだか首都圏の開発パターンにそっくりです。
これもある意味”景観のフラクタル性”がありそうです。。。。

生態学と応用地質学のコラボレーションの図とも似ています
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