

上海の水質汚染の現状

コラムー中国の環境問題
宋 琳晶
国際協力銀行開発金融研究所(2004):「中国北部水資源問題の実情と課題ー黄河流域における水需給の分析ー」81頁
| 流域面積 (万m3) |
人口 (万人) |
GDP (兆元) |
耕地面積 (万ha) |
降水量 (億m3) |
水資源総量 (億m3) |
一人当たりの水資源 (m3/年・一) |
|
| 松遼河 | 123.9 | 11720 | 0.80 | 1946 | 5612 | 1683 | 1436 |
| 海河 | 31.8 | 12270 | 0.89 | 1084 | 1165 | 212 | 173 |
| 淮河 | 33.2 | 19740 | 1.09 | 1467 | 2225 | 625 | 317 |
| 黄河 | 80.0 | 10530 | 0.52 | 1241 | 2631 | 482 | 458 |
| 長江 | 179.9 | 42000 | 2.55 | 2293 | 18338 | 9274 | 2208 |
| 珠江 | 57.7 | 14590 | 1.04 | 548 | 10829 | 6478 | 4440 |
| 東南諸河 | 20.4 | 6820 | 0.62 | 240 | 4037 | 2433 | 3567 |
| 西南諸河 | 84.2 | 1990 | 0.05 | 169 | 8662 | 5356 | 26915 |
| 内陸河 | 349.5 | 2670 | 0.13 | 547 | 4670 | 1311 | 4910 |
| 全国 | 960.1 | 122320 | 7.70 | 9635 | 4670 | 27855 | 2277 |
表-1 中国の主要河川流域の面積、人口と水資源の状況
中国全体の環境問題の現状
写真-1 北京郊外部のゴミ処理・処分場
2001年のデータでは、上海の一日生活ごみは10000トン発生し、
仮に毎年一人当たり10%増えると、2006年には年間ごみ発生量は
600万トンになります。
2002年時点で県、区、村の生活ごみ処理場が1349箇所があり、
汚染に関するデータが公開されていないために詳細は不明ですが
施設や処理技術や管理技術が低く処理場周辺の環境汚染が深刻
になっています。
そこで、上海では中国初の大規模ストカー方式ごみ発電プラント
(EU排ガス基準採用)を建設しました。
1日あたりの焼却能力は1500トンです。
中国は現在「世界の工場」と呼ばれ、また来年(2008年)には北京オリンピックを控え、目覚ましい勢いで経済発展を逃げています。その一方で、水質・土壌汚染やゴミ処理問題など、様々な環境問題も目に付くようになってきています。国全体にわたる「都市化」が進み、かつて日本も経験してきたような環境変化が起こっているのです。しかし、日本と中国では、いろいろな意味でスケールが違います。ここでは、公開されている資料もとに、中国の環境問題について考えてみたいと思います。
現在、都市化と生活水準の向上により都市部から出るゴミは増えています。
1998年の統計では、667の都市で1億4200万トンのゴミが発生しました(日本は
約5000万トンです)。ゴミの量を年間7%のペースで増えるとすると、2012年には
2億トンのゴミが発生すると予測されています。(「チャイナネット」2002/04/27)
現在、ゴミ処理・処分率は60%に留まり、処理やゴミ資源化の割合が低いた
め、ゴミ汚染は深刻さを増し、政府として積極的に取り組むべきの社会問題の
一つになっています。たとえば、首都北京でも、市内日ゴミ発生量は10490トン
郊外部日ゴミ発生量は4220トンで日処理能力10350トンを超えています。市内
のゴミ無害化処理率は95.1%、郊外の無害化処理率は46.6%で郊外部のゴミ処
理・処分が非常に遅れています。
また、ゴミ処理・処分方法は主に埋立で、北京の生ゴミの資源化は10%に留
まり、分別さないまま埋立られている現状もあります。


中国全体の水質の現状