擁壁のみかた

地すべり地形上の造成宅地の変状模式図

谷埋め盛土造成地盤の変状の模式図

 ご自宅に擁壁が設置されている方も多いと思います。擁壁の「擁」という時は
本来”(両腕で)いだく(擁く)”という意味を持っています。うまく付き合っていけ
ば、我が家を土砂災害から守ってくれるべきものです。
 ところが実際は安全な暮らしにあたって問題の多い擁壁も数多く見受けられ
ます。神奈川県内にも残念ながら、壊れやすい擁壁が存在しています。
 大切なことは、表面的な見かたにとどまらないことです。一見ひび割れがあ
っても、それが表面的なものであるか、あるいは地盤の性質・成り立ちを考え
たときに、地盤が動くことによって生じるストレスによるひび割れや湧水があれ
ば、地震や豪雨の際に大きな被害につながります。

背後斜面の土圧により、排水口が抜け落ちて土が入り、草が
生育している。

地すべり性の斜面末端に発生している亀裂。押し出しに伴う
圧縮作用に反映している。

谷埋め盛土の擁壁に生じた
開口亀裂。

ひび割れから水が染み出している。周りの地盤や
擁壁に同じような現象があれば、豪雨などによって
崩壊する可能性が高い。

傾きやふくらみがある場合、地すべり地形、地盤の
膨張性、水を多く含んでいるなどの可能性がある。