応用地生態学

地生態マップによる環境影響評価の事例

滋賀県伊香郡西浅井町「山門水源の森」における事例

 応用地生態学に基づく調査を行い地盤情報と生物情報の有機的な評価手法として地生態断面調査法を提唱し、各地で調査を行っています。これにより生物の生息する地盤環境と生態系がどのような関わりを持っているか一目でわかります。
 それぞれの項目毎に面的な地表踏査やコドラート調査など点情報を集める手法に比べて、開発に伴う環境アセスメントや自然環境保全対策の調査方法として、より
実用的かつ経済的な手法といえます。
 さらにGISを用い
地生態マップを作成し環境影響評価に役立てています。


 自然環境を保全するためには、生態系をより深く理解しておく必要があります。このためには動植物の生育に直接関わる現象だけではなく、生態系の根付く地盤条件や水分条件等の関わりを明らかにするための調査が必須となります。 当社では、このような「応用地生態学」の観点から生態系の保全を考慮した地盤調査や防災や環境保全対策を推進しています

佐々木靖人(2003):応用地生態学ー生態学と応用地質学のコラボレーション
 応用地質,Vol43,23,pp.9〜33

多様性のある植物相、地表のかく
乱の少ない安定した生育場を形成

保全にあったて配慮すべき領域

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独立行政法人土木研究所(2007):『地形地質的視点に基づく
 生態系への環境影響予測・軽減技術に関する共同研究報告』

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重要な生態系

・当該地域の自然植生に近い林分として
ウラジロガジ林が、急傾斜地に残存



・アズマネザサの分布は斜面下部の
地盤水分条件、日光の条件に留意

保水性の高いローム層

地形地質的バックグランドエリア
(侵食、地下水の排水)

保全上留意すべき事項

地形地質プロセス
表土の移動堆積
地下水移動地形
変化など

尾根のロームの保全が重要

地生態断面調査法 - 生態系と地盤との関連性の調査技術

気候条件 - 気温・降水量・積雪量等

地形条件 - 斜面不安定地形・水文地形

地質条件 - 風化度・地質構造等

土壌分布 - 生産性の高い土壌

注目すべき植物 - 樹林の連続性、自然度等

注目すべき動物 - 希少性・貴重性等

地形地質的バックグラウンドエリア
(土壌・養分・地下水などの供給

穏やかな表流水・地下水の供給

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応用地生態学とは

-生態系保全のための地盤の調査・対策技術-

地生態断面調査法の事例(裏筑波地域)